練習ノートに「クロール1000m」と書いても、翌週には、どんなペースで泳いだか思い出せない。逆に、全メニューのタイムを書こうとして記録自体が続かなくなることもあります。

距離に加えて、振り返りたいセットの設定と実測タイムを残すと、同じメニューを泳いだ日に比べられます。紙のノートでも、スマートフォンのメモでも構いません。このページのひな形は、編集部が練習の予定と実際を並べるために作成したものです。特定の記録方法でタイムが伸びると検証されたものではありません。

練習記録に残すメニュー・タイム・体調

毎回の記録欄を決めておくと、書き忘れと記憶違いを減らせます。次の項目を基本に、タイムを測らなかった日は空欄で残します。

項目書く内容記入例
日付・プール長泳いだ日と25m・50mなどの水路9月5日、25mプール
練習の目的その日に確かめる動きや設定50mごとのペースをそろえる
実施メニュー泳法、距離、本数、道具クロール50m×4本、道具なし
ペース・休憩の設定目標タイムとサークル、またはレスト目標55秒、1分15秒サークル
実測タイム時計で測った各本のタイム55、56、56、58秒
体調・感覚・変更点練習前の疲れや途中の変更最後の1本で息継ぎを急いだ

表の数字は書き方を示す架空の例で、推奨ペースや本数ではありません。初心者なら「25mを途中で立たずに泳げた」「息を吸う前に立った」など、距離と実際の動作だけでも記録になります。

距離を積み上げる記録にも用途があります。U.S. Masters SwimmingのFLOGsは、水泳などの活動を記録し、週・月・年の合計を追うサービスです。続けて泳いだ量を知りたいのか、特定のセットを比べたいのかによって、詳しく書く欄を変えられます。

400m泳いだ日の記入例

合計距離は、実際に泳いだ距離を足して記録します。以下は計算と記入方法のための例です。この400mをそのまま練習メニューとして実施する必要はありません。

内容実施した距離記録すること
緩やかなクロール100mタイムは測定せず
クロール50m×4本200m55、56、56、58秒。1分15秒サークル
緩やかなクロール100m最初の100mより呼吸が落ち着いた
合計400m100+50×4+100

メインの4本を並べると、最後は最初より3秒遅かったと読めます。ただ、この1回だけでは、遅れた理由が体力かフォームかは分かりません。「息継ぎを急いだ」という本人の感覚も添えて、次に動画や指導者と照合する材料にします。

同じ1分15秒サークルでも、55秒で泳いだ後の休憩は20秒、56秒なら19秒です。最後の1本の後は、次のメニューへいつ出発したかが分からなければ休憩時間を決められません。記録していない秒数を後から埋めないようにします。計算に迷う場合は、サークルとレストの読み方で確認できます。

予定が50m×4本でも3本で終えた日は、実施欄は150mです。「予定4本、実施3本。混雑で終了」のように理由を添えれば、後日見ても泳力の問題で減らしたと取り違えません。

同じタイムでもきつさが違う日を残したいなら、RPEを使った練習の記録方法へ。評価する対象と記入する時刻をそろえる例を紹介しています。

コピーして使える練習ノートのひな形

スマートフォンのメモなどへ、そのまま貼り付けて使えます。メニューを全部書くのが負担なら、残したいセットだけ詳しく記入してください。

日付:
プール長:
練習の目的:
練習前の体調・疲れ:

予定したメニュー:
実施したメニュー:
目標ペース:
サークルまたはレスト:
実測タイム:
道具・スタート方法:

実施した合計距離:
変更した内容と理由:
泳いで気づいたこと:

表計算ソフトで残す場合は、空欄の記録シート(CSV)記入例(CSV)を使えます。1行を一つのセットとして記録する形式です。個人名、所属、詳しい健康情報を入れなくても使用できます。

時計を見られなかった本は「未測定」と書きます。スマートウォッチの値なら機器の記録、同行者が測った値なら手動計測と分かるようにしておくと、測り方が変わった日に気づけます。思い出した感覚と実測値を同じ数字の欄へ混ぜないほうが、後で読み返しやすくなります。

タイム比較では水路・休憩・道具もそろえる

前回より速く泳げても、休憩が長かった、フィンを使った、途中で止まった、といった違いがあれば、タイムだけの比較では練習の変化を読み切れません。

たとえば「50m×4本、1分15秒サークル」と「50m×4本、20秒レスト」は、同じ表記ではありません。50mを泳ぐ時間が変わると、前者の休憩時間は変わります。設定欄は省略せず、書かれた単位ごと残します。

25mプールと50mプールではターンの回数も異なります。水路が変わった日は同じ欄で直接比べず、短水路と長水路の違いを踏まえて記録を分けます。

記録が数回分たまったら、同じ設定の日を並べて、後半の遅れや休憩の変更が繰り返されているかを読みます。原因を決めつける材料ではなく、次の練習や指導者への相談で説明する材料です。タイムが伸びない状態を見直すときは、水泳のタイムが伸び悩むときの確認点も役立ちます。

参考資料

  • U.S. Masters Swimming: Fitness Logs (FLOGs)(活動と期間別合計を記録するサービスの説明。2026年9月5日確認)
  • 本文の表、400mの計算例、コピー用ひな形、CSVはSwimHub編集部作成。特定サービスの画面や様式の転載ではありません。