400m泳ぐつもりだったのに、今が7往復目か8往復目か分からなくなった。距離を数えるのが苦手なときは、泳ぐ長さに加えて「どこで1回と数えるか」を先にそろえておくと、途中から確認しやすくなります。

計算の基本は、片道の長さ×泳ぎ終えた片道の回数です。25mプールなら、向こうの壁まで1回で25m、元の壁へ帰って2回で50m。以下の回数表は、どれだけ泳ぐかを勧めるものではなく、距離を読み替える計算例です。

1回は片道か往復か、最初にそろえる

同じ「8回泳いだ」でも、25mを8回なら200m、25mプールを8往復なら400mです。人に伝えるときは「25mを片道8回」「50mを4本」のように、距離も添えます。

ラップという言葉だけでも判断しないほうが確実です。U.S. Masters Swimmingの距離解説では、壁から壁への片道をlengthとして、往復のlapと分けた計算を掲載しています。時計やアプリ、練習する人同士で数字を合わせるときは、その表示で何を1回と数えているかを確かめてください。USMSの距離解説

「1本」も練習の区切り方で変わります。100mを4本なら、1本は100mです。25mプールの片道1回を意味するとは限りません。メニューにある距離と本数の読み方は、練習メニューの表記ガイドで扱っています。

このページでは混同を避けるため、壁から反対の壁までを「片道1回」、元の壁へ戻るまでを「1往復」と表します。

25m・50mプールでは、同じ400mでも回数が違う

泳ぐ前に確認したいのは、その日に使うコースの片道の長さです。施設名や外からの印象だけで決めず、掲示やスタッフの案内を確認します。長さの単位もmかyardかを読み、表示を省いて記録しないようにします。

必要な片道の回数は「泳ぐ距離÷片道の長さ」で求められます。

泳ぐ
距離
25mプール
片道回数/往復数
50mプール
片道回数/往復数
100m4回/2往復2回/1往復
200m8回/4往復4回/2往復
400m16回/8往復8回/4往復
800m32回/16往復16回/8往復

たとえば400mは、25mプールなら400÷25=片道16回、50mプールなら400÷50=片道8回です。50mプールに変わっても16回泳ぐと、距離は800mになります。

この表は壁から壁までを泳いだ場合のものです。途中まで泳いだ区間を、片道1回として合計に入れると距離がずれます。また、50mプールの途中に立ち止まれる場所があるとは限りません。25mずつの練習をそのまま持ち込む前に、短水路と長水路の違いと施設のコース運用を確認してください。

壁に着いたときに数え、区切りごとに残す

ここからは、編集部が記録を整理するために提案する方法です。決まった数え方を練習効果の高い方法として推奨するものではありません。自分が忘れにくい単位を選びます。

片道で数えるなら、出発時は0。反対側の壁に着いたら1、元の壁へ戻ったら2、と終えた回数を増やします。「これから3回目を泳ぐ」と「3回を終えた」が混ざると、1回分ずれやすくなります。

25mプールで400mなら、片道16回です。4回ずつを1つのまとまりとして数えると、「100mのまとまりを4つ」とも確認できます。数える区切りを設けることと、毎回そこで休むことは別です。続けて泳ぐか休憩を入れるかは、技能・体調・練習の設定に合わせます。

休む設定がある日は、その休憩で終えた本数をメモできます。コース端に物を置く場合や腕時計を使う場合は、施設の許可と置き場所を確認してください。数えるためにコースの途中で急に立つ、ロープにつかまる、他の人の進路をふさぐといった行動は避けます。共用レーンで休む場所とマナー

数え忘れたときは、その場で正確な距離へ戻せない場合もあります。「確実に数えたのは300m。その後は50mか100mか不明」のように、分かる範囲を分けて残します。帳尻のために疲れた状態でもう1往復を足す必要はありません。

腕時計の距離と合わないときに見る設定

対応する腕時計をすでに使っているなら、手で数えた距離と表示を照合する材料にできます。時計を使う場合も、最初のプール長設定を省かないようにします。

たとえばApple Watchの「スイミング(プール)」は開始前にプール長を設定します。Appleの案内では、セットと休憩を自動で追跡し、終了後に合計距離やセットごとのペースを確認できると説明されています。Appleのスイミング案内

自分の数えた距離と違うときは、まず次を並べてください。

  • 実際のコース長と、時計に設定した長さ・単位
  • 何mを何本泳いだかという手元の記録
  • 時計の合計だけでなく、各セットの記録
  • 途中で止まった、練習内容を変えたなど、その日のメモ

これは誤差の原因を自動で特定するチェックではありません。表示とメモが食い違っただけでは、どちらが正しいかは決められません。機種やワークアウトによって扱える設定は異なるため、操作や記録の見方はその製品の最新ガイドへ戻って確認します。

次の練習記録には「合計400m」だけでなく、「25mプール、100m×4本」と元になる単位も残します。練習記録の書き方とひな形に予定と実施を別々に書いておけば、本数を変えた日も後から確かめられます。

参考資料