
水着の洗い方・乾かし方|タフスーツと高速水着の手入れ
練習用水着と、試合で着る高速水着。筆者は、この2種類で泳いだ後の手入れを変えています。練習のたびに使う一着はプールで水気を切って持ち帰り、レース用は自宅の湯桶でやさしく洗う、という流れです。
ここではタフスーツなどの練習用と、高速水着の2パターンを詳しく紹介します。筆者の普段の手入れも載せますが、施設の脱水機や洗う水の温度は、手元の水着の表示・説明書を優先してください。 実際にしていることと、メーカーが勧める扱いに違いがある部分も説明します。
タフスーツなどの練習用水着は、泳いだ直後に水ですすぐ
タフスーツ(TOUGHSUIT)は、アリーナが展開する練習用水着のシリーズです。公式ではポリエステル100%の素材を使い、塩素に強いことを特徴に挙げています。ただし、塩素への強さと、洗濯機や脱水機を使えるかどうかは別の話です。アリーナのタフスーツ紹介
日々の手入れでは、脱いだ後のすすぎを後回しにしないようにします。アリーナのFAQでも、使用後はできるだけ早く水道水ですすぎ、濡れたまま長時間置かないよう案内されています。耐塩素性のある水着でも、濡れた袋の中に翌日まで置いておく扱いは避けたいところです。アリーナの水着のお手入れFAQ
筆者はプールで押し洗いし、帰宅後に陰干ししている
普段の練習用水着は、泳ぎ終わったらすぐに水で軽く押し洗いしています。施設によりますが、プールには水着をぐるぐる回して水気を飛ばす機械があるので、設置されている場合はそれを使ってから持ち帰る、というのが筆者のスタイルです。帰宅したら、念のため陰干ししておきます。
機械を使うと持ち帰る時点で水気は減りますが、それで片付けを終わりにはしません。家に着いたら袋から出し、干しておくところまでを一続きにしています。
この脱水機の使用は筆者の実体験であり、タフスーツ全般への推奨ではありません。 アリーナの一般的な手入れ解説には、型崩れを避けるため脱水機を使わず、タオルで水気を取る案内があります。読者が同じ手順を取り入れる場合は、次の条件を先に確かめてください。アリーナの洗い方・干し方
プールの水着脱水機は、タフスーツなら使ってもいい?
施設で「水着乾燥機」と呼ばれる機械の中には、熱風で乾かすのではなく、回転による遠心力で水分を飛ばすものがあります。水気を切るための設備なので、使った後も生地が完全に乾いているとは限りません。
ただし、熱を使わない機械でも、水着メーカーの「脱水機を使わない」という指定を無視してよいわけではありません。 タフスーツというシリーズ名や「丈夫そう」という印象だけで判断しないでください。
- 水着側の取り扱い表示と説明書で、脱水機の使用が禁止されていないか確認する。
- 施設の掲示で、入れられる物や一度に扱える量などを確認する。機械ごとの使い方に従う。
- 水着への使用可否が分からなければ機械に入れず、乾いたタオルで挟んで水気を取る。
例えば、ハヤブサ技研の水着脱水機の取扱説明書には、水着1枚で使うことや、ひも・パッドを内側に収める指示があります。これはその機械の使い方で、すべての水着素材への使用許可ではありません。ハヤブサ技研の取扱説明書
また、施設での水洗いだけで、毎回の汚れが十分に落ちるとは限りません。皮脂や日焼け止めなどの汚れが気になるときは、帰宅後に水着の案内に沿った手洗いを追加します。アリーナのFAQでは、洗剤を使った軽い押し洗いと、十分なすすぎが基本として案内されています。
試合用の高速水着は、湯桶でやさしく洗って部屋干しする
試合用の高速水着は、練習用と同じ扱いをせず、品番ごとの手入れ方法を確かめます。高速水着にも複数の素材・構造があり、メーカーやモデルが違えば、洗う水の温度や干し方の指定も共通とは限りません。用途やモデルの違いは、高速水着の選び方とメーカー比較で確認できます。
筆者は洗面所か風呂場で、湯桶を使って押し洗いする
レース用水着は、洗面所やお風呂場で湯桶にぬるま湯をため、その中で押し洗いしてから部屋干しするのが筆者の基本です。普段の練習用と違い、こちらは自宅で手を使って洗う流れにしています。
この「ぬるま湯」は筆者の習慣としての表現です。高速水着なら、どの製品もぬるま湯で洗えるという意味ではありません。 アリーナの一般的な手洗い案内は30℃以下の水、SpeedoのFastskin向け案内は清潔な冷たい水でのすすぎです。水温は手の感覚だけで決めず、現物の表示と該当モデルの案内に合わせてください。アリーナの手洗い方法、SpeedoのFastskinケアガイド
生地を引っ張らず、水を替えながら洗う
湯桶を使うときは、内側に砂や汚れが残っていないか確かめてから水を張ります。浴室で洗う場合も、体を洗った後のお湯をそのまま使うのではなく、水着の手入れ用に新しく用意します。
- 表示に合う温度の水を張り、水着を入れる。洗剤を使う場合は、使用できる種類と量を確認する。
- 生地を強くこすり合わせず、軽く押して洗う。細い肩ひもや薄い部分だけを持って引っ張らない。
- 水を替えてすすぐ。洗剤を使った場合は、残らないよう十分にすすぐ。
- ねじって絞らず、乾いたタオルで挟んで水気を取ってから、形を整えて干す。
洗剤は「毎回必ず入れる」「一切使わない」と一律に決めません。例えばミズノのスイムウエア向け案内は、使用後に水道水ですすぎ、汚れが気になる場合は中性洗剤で押し洗いする方法です。洗濯機・脱水機・乾燥機を使わず、タオルで水気を取るよう指定されています。ミズノのお手入れ案内
部屋干しでも、形を整えて風が通る場所へ
部屋の中ならどこでも同じように乾くわけではありません。直射日光が当たらず、風が通る場所に干します。生地を何重にも折ったままにしたり、濡れたタオルで包みっぱなしにしたりすると、湿った部分が残りやすくなります。
つり干し・平干しのどちらにするかも製品の指定に合わせます。例えばSpeedoのFastskinケアガイドは、平らに広げて形を整える方法を案内しています。ほかの高速水着にも同じ干し方を決めつけず、手元の表示を確認しましょう。
早く乾かしたくても、ドライヤーや乾燥機で熱を加える方法は避けます。ミズノも、これらを使わず風通しのよい日陰で干すよう案内しています。腰まわりや生地が重なる部分まで乾いたかを確かめ、湿ったままケースに戻さないでください。
洗濯機の「手洗いコース」で洗ってもいい?
コース名だけでは判断できません。消費者庁は、洗濯表示が示す温度・洗い方の強さは扱いの上限だと説明し、洗濯機の対応はその説明書やメーカー情報でも確かめるよう案内しています。水着に洗濯機を使わない指定があれば、「手洗いコース」でもそれに従います。消費者庁「衣類の取扱表示」
タフスーツなどの練習用と高速水着を両方持っているなら、購入時にそれぞれの品番・洗濯表示を撮影しておくと、後で読み比べられます。洗濯表示が薄くなってから、別モデルの説明を代わりに使わずに済みます。
乾いたら、生地の傷みを見てからしまう
練習用もレース用も、完全に乾いてから保管します。収納先の高温多湿を避け、運搬に使った濡れた袋やタオルとは分けて片付けます。
次に着る前には、透け、ほつれ、ゴムの伸び、接合部分の浮きなどを見ます。気になる変化があれば、洗い直しで直ると考えず、品番と状態を添えて購入店やメーカーへ相談してください。
大会用は、会場で取り出す前に乾燥と状態を確認しておきます。予備も含めた荷造りは初めての水泳大会の持ち物リスト、水着と一緒に片付けたいゴーグルの扱いは曇りへの対処と手入れ方法を参考にしてください。
※メーカーの案内と洗濯表示の資料は2026年9月6日に確認。筆者の手入れ習慣は2026年9月時点のものです。製品に付属する表示・説明書と、該当モデルの最新の案内を優先してください。


